0歳児から読める「だるまさん」シリーズだけしか読んだことがありませんでしたが、図書館で偶然借りた本が面白く、かがくいさんの絵本を次々と読んでみたところ親子でどハマりしました。
どんなお話か紹介しますので、ぜひかがくいひろしさんの絵本を読んだことがなかったら手に取ってみてほしいです。
「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」の作者、かがくいひろしさんはどんな人?
かがくいひろしさんは、元々特別支援学校の先生で、そのかたわらで人形劇の活動や紙を使った造形作品を発表していたそうです。その後、50歳で絵本作家デビューし、4年間に16冊の絵本を出版し、「だるまさん」シリーズはシリーズ累計551万部(2018年1月時点)だそうです!
しかし、残念ながら54歳の時にすい臓がんで亡くなりました。
詳しくはこちらの、紹介ページやインタビューをご覧くださいね♪
かがくいひろしさんの生涯を紹介した好書好日のページはこちら
「だるまさんと」を出版時のインタビューはこちら
「だるまさん」シリーズはどんな話?
この表紙は見たことありますか?
本屋さんの絵本コーナーに行くと必ずと言っていいほど置いてあるほど定番の絵本です。
0歳児からも楽しめる内容で、タイトルとイラストの通り「だるまさん」がテーマ&主役。
遊びの「だるまさん」のリズムで読み進めると…
あれ?!
な展開になります。
保育園の0歳児クラスの読み聞かせの様子を見たときに、この絵本が使われていてクラスのみんなが一緒に
とあるアクションをしている様子がかなり可愛くて…!!
この絵本のパワーを思い知りました。
0歳児から一緒に楽しめるなんて最高ですよ!
「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」の3冊はどれも同じリズムで進みます。
「が」はだるまさんの行動、「の」はだるまさんの体のパーツ、「と」はくだものが出てきます。
「だるまさんシリーズ」の次にぴったり!「おしくらまんじゅう」「おふとんかけたら」
「おしくらまんじゅう」
おしくらまんじゅう、すると…
おまんじゅうが本当にぎゅーぎゅー押されている!!
さてどうなる!?という絵本です。
色々なものがおされてぎゅーぎゅーされます。
最後のオチが
え!!!
と思わず口からでるほどの展開です。
「だるまさん」もそうですが、元々ある遊びの延長線上の内容なので
そうきたか!
と意外な展開や想像通りの展開が来て、大人も楽しいです。
「おふとんかけたら」
こちらは、ほっこりする内容です。
いろいろな生き物や食べ物におふとんをかけちゃいます。
たこさんやアイスクリーム、トイレットペーパーも。
お布団の柄にも注目するとより楽しいです。
わが家の推しは「おまめ」さんにおふとんをかけたところ!
冬にぴったり!「まくらのせんにん さんぽみちの巻」と「おもちのきもち」
「まくらのせんにん さんぽみちの巻」
まくらの“せんにん”と、敷き布団の“しき”さん、掛け布団の“かけ”さんの物語です。しきさんとかけさんが、水戸黄門を彷彿とさせて親世代はワクワクします。
せんにんさまはマショマロが大好き。可愛いです。
さて、まくらのせんにんは、何をするのかというと、おそらく想像通り!!
あったかくしてくれます!
「ふんわか ぬくぬく ぬっくぬく〜」
と、次々とあったかくしてくれるので寝る前に読むとなんとも幸せな気持ちになれます。
せんにんさま、かわいい!
かがくいさんの絵本の中では一番好き!!
こっちはなんと温かくしない!!笑
「おもちのきもち」
おもちのきもち…それは、人間にペッタンペッタン叩かれたり、ちぎられたり、いろんな物を乗せられたり、そして食べられてしまう。
そんなことを、鏡もちが悩んでお家から逃げ出します。
しかし、お腹が空いて、そういえば人間が美味しそうにおもちを食べていたことを思い出した鏡もちは、自分を食べます!!
衝撃の展開!!
そしてどうなるか…はぜひ読んで確かみてみてください♪
こちらがデビュー作!!
シュールすぎる「ふしぎなでまえ」「おむすびさんちのたうえのひ」
「ふしぎなでまえ」
ものぐさ者な「じゃがさん(じゃがいも)」と「さつまさん(さつまいも)」は、食事を作りたくなくて出前をとることにするのですが…
届いたのはからっぽの皿!しかも、お腹がすいていて、作るように要求されます…
イヤイヤ作る2人(?)もシュールですが、その後の展開もかなりシュール。
でもなんだか面白いのです。
「おむすびさんちのたうえのひ」
まず、つっこみどころとして…
おにぎりがお米食べてる!!
おいしいよね…(でも食べられる側が言ってる…)と、かなり最初戸惑いました。笑
田植えを手伝ってくれるのは、おにぎりの具材やおなじくお米でできたおいなりさんなど。
そして、寿司ネタのタコとイカがいらっしゃいます。
かなり突っ込みどころ満載の展開です。
ぜひ読んでみて!!
勢いギャグ?!「なつのおとずれ」
梅雨明けもそろそろ…という天気予報を見た、太陽が夏の仲間を召集!
かなりテンション高めに勢いで読まされます。(文字の内容的に)
ほっこりとした内容かと思っていたら、読みながら衝撃を受けてしまいました。笑
やさしい気持ちになれる「がまんのケーキ」
おいしいものを目の前にすると、すぐにでも食べたくなりますよね。
「こいたろうくん」は食べたくて仕方ないのです。
「こいたろうくん」の言葉にだんだんと我慢できなくなって「かめぞうさん」も一緒なって食べようとしますが…
冷蔵庫に貼ってあるメモを見つけて…そこから素敵な展開です。
本当にやさしい気持ちなれますし、反省しました。笑
だれが勝つ!?「はっきよい畑場所」
これは表紙を見た通りの内容です。
どの野菜がどんなふうに勝つのか?!が見どころです。
見返し(表紙を開いてすぐのところ)にどんな部屋に所属してるのか書いてあったり、番付表があったりして細かいところまで楽しめます。
この絵本を読んでから、息子に相撲ブームが一瞬訪れました。
相撲中継を見ていたらもっとそれっぽく読めたのになぁ(全然見たことがない)
息子のお気に入り♡
リズムが楽しい「もくもくやかん」
かんかんでりのある日、やかんや急須、じょうろ、ポットが集まって何か始めます。
この準備体操しながら自己紹介するページがかわいくて好き!
そして何が起こるのか!?(想像した通りでした)
想像通りでも楽しい、そんな絵本でした。
全部に愛が溢れてる!かがくいさんが大好きになりました
どの絵本も、子どもたちに喜んで、楽しんでもらいたくて描いたんだろうなというパワーに溢れています。
だるまさんシリーズしか知らなかったなんてもったいなかったなと思いました。
そして、急死されたことが残念でなりません。まだまだたくさんの作品を読んでみたかったです。
最後になりましたが、ご冥福をお祈りします。
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